コンタクト落とし男
先日、眼科にいった。コンタクトをつけるようになってから初めての定期健診だ。その時の話。
スタッフさん「あれ、今日コンタクトつけてこなかったんですか?」
僕「えっ」
スタッフさん「えっ」
コンタクトの検診だったのに、コンタクトをつけてこなかった。あー コンタクトが必要だったのか。裸眼の調子を見るわけじゃないのね。
スタッフさんは、僕が前にきたときに処方してくれたのと同じコンタクトを差し出してくれた。
想定外な展開が苦手な僕。差し出されたコンタクトを右目にうまくつけることができず、落としてしまった。
僕「すみません…落としちゃいました。」
しょうがねぇな みたいな顔をしたスタッフさんは、新しいコンタクトの右目用をくれた。
想定外な展開が苦手な僕(ほんとに)、差し出されたコンタクトを右目にうまくつけることができず、また落としてしまった。
僕は2回目のおかわりをした。
スタッフさんは笑っていた。
君の笑顔が見れて良かった。
3度目の正直でコンタクトをつけるのに成功してから、視力検査をした。
…右目だけぼやける。なにかがおかしい。…もしや、右目のコンタクトが、また外れかかっているのでは…? 頼む、耐えてくれ、マイコンタクト…!! ※さっきスタッフさんから貰ったもの
コンタクトは儚く落ちていった。僕のジーンズの上に落ちたコンタクト。スタッフさんは、もう笑っていなかった。
スタッフさん「ふだんはちゃんと見れてるんですよね? コンタクトしてておかしいところはないですか?」
僕「…ソッスネ」
視力検査が切り上げられ、その後に院長的な人に見てもらうため、奥の待合室に通された。もうおかわりはせず、ジーンズの上に落ちたコンタクトを指でつまみ、トイレでつけることにした。
なぜコンタクトが落ちるのか考えた。僕は普段コンタクトの裏表の判断を、コンタクトに刻まれた数字が反転しているかしていないか目視して判別している。さっきコンタクトをおかわりしたときはその判別方法を省略した。だから裏表を逆にしてつけていたのだろう。
そして先ほど記載した方法で裏表をバッチリ判断し、コンタクトを右目に装着。今度はバッチリ落ちない。その後、院長的な人の検査も無事終わり、眼科を後にした。
あぁ、眼科のスタッフの間で、コンタクト落とし男みたいなアダ名がつけられていないといいなぁ。