イェェモン

イエモン、えぇもん、そのふたつについて。

界隈感

僕はSNSを良く見る方だ。人の考えや体験、知識に触れることは楽しい。SNSをコミュニケーションツールとして使うこともある。普段の生活で繋がれなさそうな人とSNSで出会い交流が生まれることもあり、それも楽しいことのひとつだと思う。

 

「コミュニティー」という言葉を近年よく聞くようになった。「サードプレイス」も。学校や会社や家族以外に所属している場所があると、人は安心できるものだ。こういう場所は以前からあったのだろうが、SNSにより可視化されることが増えた分、いろいろなコミュニティーが目に入る機会が増えた。

 

SNS、コミュニティー、サードプレイス。複数の居場所にこれからも関わるなかで、自分が大事にしたいことは、「界隈感を出しすぎないこと」である。これはあくまで自分が大事にしたいことであり、他の人は自由にやれば良いと思っている。

 

これは自分の友人の中にも感じている人がいると思うが、既に出来上がった場所に入りこむことが自分は苦手だ。既に100パーセントの出来上がった空間があるとして、それを壊すようなことが自分にとっては怖い。自分を足して、110パーや120パーになれば嬉しいけど、70パーや60パーにしてしまいたくない。そう思うと足が遠のく。

 

気の知れた仲での付き合いは、たしかに楽しい。しかし、それを外に発信することで、どうしても界隈感が出てしまう。悪いことではないし、良いことだとも思うけど。

 

コミュニティーに新しく人が入ることは、コミュニティーが流動的になり、新鮮味がでてくることに繋がる。コミュニティーの様子をみえる形で発信をたくさん行うことは、新しく人が入ることに繋がることもあれば、コミュニティーに対しての敷居の高さを感じさせることにも繋がる。それを考慮して、コミュニティーの様子の発信については、適切な形で、不必要に行いすぎないようにしたい。

 

飲みにいったり遊びの誘いは、自分はSNSを使わない。メッセンジャー、LINEを使う。なぜなら、その誘いを受けていない人が目にして、寂しい気持ちにさせるようなことはしたくないから。個人的な付き合いでの遊びは、自分はSNSに書かないようにしている。

 

いろいろなことを書いたが、コミュニティーがあることを知ってもらうには発信する他に選択肢がないわけで、発信自体を否定しているわけではない。むしろ自分は発信大好き人間である。そして、コミュニティーがあること、つくってくれる人がいることは、僕にとっては、とてもありがたいことだ。僕は「居場所」に助けられた。色々なイベントやコミュニティーに顔をだし、交遊関係が増えて、個人的に仲良くなってご飯にいったり、いま自分はとても楽しく暮らせている。

 

SNSが普及し、これからも通信技術が発展していく時代の中で、これからも色々な人とフラットに接していける自分でありたい。だから僕は界隈感を出しすぎないようにしたいと日々思っている。