【感想】映画クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ
ロードムービー+宇宙。
今回のゲストキャラクターであるシリリは、周りより落ちこぼれで、父親の役にたつことを生き甲斐に何の疑いもなく生きてきた、しんのすけと同い年くらいの宇宙人。
シリリはしんのすけと出会い旅をする中で、違う価値観に触れて自分の価値観が変わり、自分の父に立ち向かえるようになった。こういう成長を題材にした作品が自分は好きである。
物語の前半で野原一家を全員子供にさせたのは、子供だけで道を自ら切り拓けるということを描きたかったのかなーと感じた。
自分の子供は自分の言う通りにさせてきたシリリの父親。地球を良くしたいけど、大人がダメ、なら全員子供にする っていうのがシリリの父親の計画。そして野原一家は子供にさせる手段を破壊して、映画が終わった。敵の手段を破壊したのであって、倒したわけではない。ここからいえるのは、敵が言っていた社会問題全般は事実だし、大人の責任だ っていうことは映画の中では否定していない、むしろ認めている ということではないだろうか。
・現実には様々な社会問題がある
・それは大人の責任である
・子供は自ら成長し道を拓ける
・大人が子供に自分の考えを押し付けるのは間違いだ
っていう感じのことを製作陣は描きたかったのだと自分は感じた。
他に描写されていたのは、
・日本には美しい景色がたくさんある
・違う価値観の持ち主とも分かりあえる
というようなこと。
自分はしんのすけとシリリが2人で旅する中盤あたりの描写(風景)が綺麗すぎて涙でてきたなぁ。
【総括】
全体的に良かった。クレヨンしんちゃん25周年の映画で、親のありかた、子の成長 っていうテーマをやってくれたところが、個人的に嬉しかった。
わたなべ的シネマレビューおわり。